いろんなクリニックのサイトを見ていると、コーポレートサイト(企業サイト)の中に、求人用のページが含まれていることがあります。コーポレートサイトと求人サイトは、役割や目的が異なるものなので、これはおすすめできません。コーポレートサイトは今や持っているのが普通で、さらに求人サイトを別に作り、ターゲットごとに使い分ける時代です。
コーポレートサイトは、お客様や株主、行政機関など、さまざまなステークホルダー(利害関係者)に向け、情報発信を行うためのものです。企業の信頼性やサービス、組織力、歴史、自社の強みなどを伝えることに重点を置くため、見やすさ、わかりやすさ、使い勝手のよさが重要になります。
それに対して求人サイトは、企業の採用活動を目的に、コーポレートサイトとは別に作っておく特設サイトです。求人サイト上の情報は、応募希望者(新卒の学生や中途採用希望者)に見てもらうためのもの。職場の雰囲気・働き方・福利厚生面などの魅力を感じてもらい、実際に入社してからの自分をイメージしてもらおうというのが、その趣旨です。
このように、コーポレートサイトと求人サイトは、目的や趣旨が全く違うもの。分けたほうが、伝えたい人に伝えるべき情報がより伝わるのではないでしょうか。
求人サイトはスマフォ特化デザインが必須
今は多くの応募希望者が、スマートフォンで求人情報を検索したり、採用サイトを見たりしています。ですので、サイトでの採用を強化するためには、新卒採用・中途採用に関わらず、スマートフォン向けに特化したデザインの求人サイトを作ることが必須となります。
また、求人サイトは動きのある今どきのデザインにするのがおすすめです。一方のコーポレートサイトは、あまり動きのあるデザインにしないのが一般的です。
このあたりの見た目への心くばりが、あなたのクリニックのことを知らない人が応募するか否かの、一つの境目になってくるような気がします。
インディードに審査してもらうのも手
このところ毎日、テレビのCMなどで目にするインディードですが、広告掲載を行うには審査があります。インディードが決めた基準を満たしていないと、インディードへの広告の掲載ができないのです。その基準が、「応募希望者が使いやすいかどうか」をベースにしているようなので、「インディードの審査に通らないようなサイトは、応募者を見込めない」という風にとらえることもできます。
あなたのクリニックの求人サイトになかなか応募者が来ないと感じている場合は、一度インディードへ広告掲載を申し込み、良し悪しを審査してもらうのも一つの手かもしれません。
SEO対策がしやすい!
コーポレートサイトと求人サイトを分けることで、サイトへ訪問するユーザーが変わるということを冒頭にお伝えしました。訪問するユーザーが違うということは、SEO対策で力を入れるキーワードが異なるということになります。
SEO対策については、ご存じの方も多いとは思いますがWebマーケティングにおいては必須の施策となります。コーポレートサイトでは、「地名+歯科(歯医者、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科)」が考えられるワードとなり、求人サイトでは、「地名+職種(歯科衛生士、歯科助手、受付)+求人」が考えられるサイトとなります。
ここでのポイントは、地名(エリア)をどこまで想定するかです。例えば、インプラントや矯正歯科というようなキーワードと組み合わせるのであれば、高額商材となり技術を求める方が検索すると想定されるのでエリア(商圏)は広くなります。例えば、「三重県インプラントなら笑顔クリニック」のような例が考えられます。
歯科衛生士や歯科助手というキーワードであれば、女性が中心の職種ということもありエリアは狭くなると考えられます。(自宅から通いやすい範囲)「●●市歯科衛生士求人」のような例が考えられます。特殊な治療を行っており、治療方法に興味を持つ方の採用を目指すのであれば「治療法+職種」がキーワードとして設定できます。
いずれにしても、キーワードの設定は、我々のような専門業者であれば1か月の検索ボリュームを調べた上で想定していきますので、一度ご相談いただくことをお勧めします。