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人材確保がうまくいく10のコツ その9「自院のスタッフが多く住んでいる地域を把握する」

商圏ならぬ「採用圏」を知る!

商圏という言葉は、一般的に認知されていますが、我々はそれを人材採用時にアレンジした「採用圏」という言葉を造り、意識しています。商圏というのは、主要なお客様が住んでいる地域や、特定の店舗や施設を利用したり通ったりする範囲のことをいいます。我々の造語である「採用圏」は、その医院のスタッフが多く住んでいたり、通勤できる範囲のことを指しています。
あなたのクリニックの「採用圏」を理解することは、どのように地域のスタッフを雇用していくか、エリアマーケティングの一助となります。採用圏に影響を与える主な要因は、「通勤時間の短さ」「保育園や学校などへの送り迎えのしやすさ」「仕事帰りにスーパーに寄りやすいか」など、生活への便利さが考えられます。

地域住民をスタッフに迎えよう

採用圏を知ることは、地域住民をスタッフへと巻き込むことを可能にするきっかけとなります。その際に意識すべきこととしては、「採用圏に関係するのは、主に女性であること」「女性はパート希望者が多い」、この二点です。この二点に留意しながら、地域住民をスタッフに迎え入れるべく動くようにします。女性中心の職場である医療・福祉施設において、採用圏を意識することは、確実に効果のある施策といえます。

採用圏内で、効果的に情報発信する

採用圏を決めた後は、具体的な採用活動を行います。基本的には、採用圏の範囲は狭いほうがいいです。なぜなら、エリアを広くしたところで、より多くのライバル医院がひしめきあうことになるので、さらに採用活動は熾烈を極めます。それよりも、あなたのクリニックが決めた採用圏でじっくりと、他院に負けない福利厚生を考えたり、他院に負けない宣伝活動に力を入れるほうが、じわじわと効果が出てきやすいです。
エリアマーケティングにおいては、自院の知名度が向上しない限りは、望んだ結果は生まれません。広告の打ち手である企業側からすれば、「こんなにも広告を出しているのになぜ応募者が来ないの?」と思うこともあるでしょう。でも、情報の受け手(求職者)からすれば、「いやいや初めて知った」ということが、多々あるのです。
それらを踏まえて、より効果的に、さまざまな媒体を使って、自院の採用圏内に情報発信していくことが重要となるのです。

著者プロフィール

小串 拓由(おぐし たくよし)

1981年大阪府生まれ。三重県在住。
医業経営コンサルタント、国家資格キャリアコンサルタント。「くらし専科株式会社」代表取締役。
会社員時代に自身が転勤先の見知らぬ土地でクリニック選びに困った経験をきっかけに、脱サラ・独立後、医療介護情報のフリーマガジン「メディサポ」を発刊。地域住民と医療・介護業界の橋渡し役となることを決意する。
診察券のオンライン販売サイト「診察券.biz」などを運営する傍ら、クリニックの経営や人材確保や、スタッフ教育などの問題に取り組む。

著者プロフィール

小串 拓由(おぐし たくよし)

1981年大阪府生まれ。三重県在住。
医業経営コンサルタント、国家資格キャリアコンサルタント。「くらし専科株式会社」代表取締役。
会社員時代に自身が転勤先の見知らぬ土地でクリニック選びに困った経験をきっかけに、脱サラ・独立後、医療介護情報のフリーマガジン「メディサポ」を発刊。地域住民と医療・介護業界の橋渡し役となることを決意する。
診察券のオンライン販売サイト「診察券.biz」などを運営する傍ら、クリニックの経営や人材確保や、スタッフ教育などの問題に取り組む。

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